アカリの部屋

アカリのプライベートトーク

日本の世界遺産の観光旅行について

日本の世界遺産は2018年6月に登録された長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産を含めて、22j件となりました。
いずれも観光のため一度は旅行したい所ですが、これまでで最も心に残ったのは高野山です。
紀伊山地の霊場と参詣道のなかに含まれます。
標高800メートルの山地に真言密教の根本道場として空海によって開かれた所で1200年の間、日本人の心の故郷として深い信仰を集めてきました。
現在も117の寺院が密集し学校や医療機関その他日常生活のほとんどがまかなえる山上は一大宗教都市を構成しています。
大塔を中心とした壇上伽藍の建物は豪華で荘厳な雰囲気に包まれており、空海が眠る奥の院への参道は杉の大木に覆われて樹下には庶民から名だたる武将まであらゆる階層の物故者の供養塔が並んでいます。
奥の院燈篭堂の華麗さは独特であり、周囲は静謐で神秘な空気に包まれていて、燈篭堂の背後にまわると空海の廟所がありました。
静かに合掌しお経をあげました。
毎日空海が生きている如く奥の院へと食事が運ばれます。
朱色の衣装の僧侶が石橋を渡って運んでいく風景もここならではの有難い光景でした。
夜は宿坊に泊まりました。
山上に響もす鐘の音を懐かしく聞きながら眠りにつきました。